テンジロウです。
俺の人生を変えたもの
・・・
X(X JAPAN)のメジャーデビューアルバム[BLUE BLOOD]
はい!もう抜け出せなくなりました!完全にハート鷲掴みにされました!
中学生の俺と[BLUE BLOOD]との出会いは確か1990年の4月ごろだった。
発売が1989年の4月なので1年ぐらいは知らなかった事になる。
ある日友達のK君がカセットテープをくれた。
K君「はい、これダビングしてきたから聴いてみて」
ケースには[X BLUE BLOOD]とボールペンで書かれていた、裏を見ると収録曲も全て書いてある。
大のBOOWYファンであったK君が、なぜBOOWYでは無くエックスを俺に聴かせようとしたのかは謎であるが。(もしかしたら以前に「何が聴きたい?」とK君に尋ねられて「エックス聴いてみたい」と俺が答えていたのかもしれない)
俺「くれるの?ありがとう」
正直あまり嬉しくは無かった様な気がする。
だがダビングしてくれた事に当然感謝はしていた。
当時の俺はというと小学生の時にC-C-Bにハマって聴いていた事はあったが音楽を聴く習慣が無く、テレビから聴こえてくる曲を耳にする程度。
(あっ、でも映画のサントラなんかは買って聴いていたしブルーハーツなんかは良いなと思ってたから、ずっと音楽が好きだったのは間違いない)
エックスっていうバンドの名前ぐらいは聞いた事はあったが曲は知らない。
ただ映画[ジパング]のCMで流れてる曲いいなとは思ってたな。
せっかく貰ったのだが、しばらくの間カセットテープをケースから出す事も無かった。
暇なときに何となく聴いてみようかなあ?と思い。
[もっともあぶない刑事サウンドトラック再生機]と化していたラジカセにカセットテープを入れて再生ボタンを押してみた。
運命の再生ボタンを。
・・・はーいっ!というわけでですね!
その1時間後には俺はエックス無しでは生きられない体になっていました。
平凡無垢な中学生をたった65分でロック依存症にしてしまったアルバム[BLUE BLOOD]とはどんなアルバムなのか!
Xメジャーデビューアルバム[BLUE BLOOD]全曲解説(完全俺流)
当時中学生の私が曲を聴きながら思っていた事、感じていた事を覚えている限りの正直な感想(思い出補正もあるかも)を1曲ずつ書いていきたいと思います。
これを一通り読んでいただければ、ブルーブラッドが1990年の中学生にとってどれだけ衝撃的であったか分かると思います。
- 1,PROLOGUE(~WORLD ANTHEM)
- 2.BLUE BLOOD
- 3.WEEK END
- 4.EASY FIGHT RAMBLING
- 5.X
- 6.ENDLESS RAIN
- 7.紅(KURENAI)
- 8.XCLAMATION
- 9.オルガスム
- 10.CELEBRATION
- 11.ROSE OF PAIN
- 12.UNFINISHED
1,PROLOGUE(~WORLD ANTHEM)
前奏長いな~、いつ唄いだすの?と思いましたね。
2分ほど待ってた後、唄が始まるのかと思ったらナレーションが始まって、そんな構成の曲は聴いた事がなかったので「えっ?」って感じでした。
しかもそれが1曲目って・・・
英語なんで何言ってるか分からないけど聴いていたらイキナリ『ブルーーブラッー!!』とか言い出して。
「え?ブルーブラッド?これ2曲目のブルーブラッドなの?K君ってば1曲目入れ忘れちゃったの?」
2.BLUE BLOOD
先程までのゆったりした雰囲気とは打って変わってイッキナリ超ハイスピード!!!
「なんじゃこりゃ~!!!」
なんか分かんないけどスゲッスゲッスゲッ!すげ~!!!!
『ブルーブラッ!』
「またブルーブラッドって言ってる、これ間違いなく2曲目のブルーブラッドやん、K君間違いなく1曲目入れ忘れてるやん」
(K君が確実に1曲目も録音してくれていたのを知ったのは、後に自分でお金を出してCDを手にいれた時である)
3.WEEK END
めちゃくちゃカッコいいじゃねえか。
めちゃくちゃドラマチックやないかい。
ヴォーカルの人、唄ウマッ!!
なんかやたら「血」って言ってるみたいだけど。
4.EASY FIGHT RAMBLING
『トドメを~さ~してもいんだぜ!俺の前から消えうせ~ろ!』
こわっ!なんかドラムの音でかいしエックスを敵にまわすのだけはやめよう。
『遠~く、は~て~し~な~い~』
あっなんかこのサビ好き。
5.X
次の曲は[X]か、うおっきた!またもやハイスピード!
今わかった、俺、速いの好きだわ。
『エーックス!』
めっちゃ叫んでる!
6.ENDLESS RAIN
なんだこれ?ピアノ?こんな感じの曲もやるんだ~。
いい曲だな~。
ん?これ映画[ジパング]のCMで流れてる曲じゃん!!
エックスの曲だったのか!
ヴォーカルすげw
7.紅(KURENAI)
次の曲は「べに」か。
なんか暗い曲だな。
『ポロロロロ~ン』
ん?終わった?
『シャーーーーーーーーーーッ!』『ジャジャーン! ドンドコドコドコドン!』
うおー!きたーーー!!!またハイスピード!!!
なにこのバンド!!
『もう二度とっ!とど~かないっ!』
なんじゃこの切ない歌詞(泣)
「べに、やべ======!!!」
8.XCLAMATION
いつ唄うんだ?
お?なんか曲調変わった。そろそろ唄か?
・・・
え?終わった?
9.オルガスム
ん?なんか女の人がハァハァ・・アンアン・・言ってる?
ん?お?お?お?
『オルガスーッ!』
キターーーー!!イッキナリの超絶ハイスピードー!!
これは速い!!
最後爆発w
10.CELEBRATION
CELEBRATIONってどういう意味だろ?
エックスの事だから何か過激な意味なのかな?
(後で[祝賀会やパーティー等]と知って逆にビックリ)
もうちょっと速くてもいいな。
やっぱり俺、速いのが好き
11.ROSE OF PAIN
暗いなこの曲。
なんか聴いた事あるなコレ?何だっけ?クラシック?
お?だんだん盛り上がってきたじゃん!!
お?お?お?お?おおおお?
『ローズォーペーーー!!』
うわああ!!俺この曲1番好きかも!!
え?もう終わり?
(後に11分越えの曲だと知るのだが、4,5分ぐらいにしか感じなかった本当に)
12.UNFINISHED
あっまたピアノ?かな?さみしい感じだけど、また超絶ハイスピードに変わるのかな?
あっ、終わった。
とアルバム[BLUE BLOOD]の12曲すべてを聴き終えた頃には、もうエックス無しでは生きていけない体になっていました。
それからというもの、毎日毎日明けても暮れてもエックスを聴き続けました。
ただ音は聴いていたんですけど、その姿はしばらく見たことが無かったんです。
ダビングしてもらったカセットテープしか無いんですから。
その2週間後ぐらいでしょうか、初めてテレビでエックスを見たんです。
また衝撃でした。
なんじゃこりゃ!
俺はこんな5人組を好きになってしまったのかと、カッコよすぎるじゃねえかと!
大魔人じゃねえかと!
それからは学校のカバンにはステッカー貼っちゃうわ、中学の卒業文集にはHIDEの似顔絵描いちゃうわ、図工絵画は[BLUE BLOOD]のジャケットそのまま描いちゃうわ。
エックスの虜でした。
さらに[BLUE BLOOD]の副作用が俺を襲いました。
テレビや巷で普段耳にする音楽がみんな軽くなってしまったんです、スッカスカのカッスカスなんです。
聴くに堪えなくなってしまうんです。
だからこそ、それまで音楽を聴く習慣ができなかったともいえるかもしれません。
俺には[BLUE BLOOD]以前の世界と以後の世界があるんです。
30年近く経った今でも、俺の血は多分青いんです。