綾野剛さんと舘ひろしさんが出演の映画「ヤクザと家族 The Family」を観てきました。
凄い映画でした。
凄い映画を観てしまいました。
変わりゆく1999年・2005年・2019年の3つの時代を描いています。
綾野剛さん演じる「山本賢治」が19歳でヤクザの世界に足を踏み入れてから、暴対法が施行されてヤクザが排除される存在になった時代までを、壮大なスケールで描き切っていました。
切なくて悲しい、心がえぐられる映画でした。
本作品は所謂ヤクザ映画ではなく、人と人の絆、そして家族の愛がテーマなのではないでしょうか。
今までは「ヤクザ映画への出演を頑なに拒否していた」舘ひろしさんが、本作品への出演を決めたというのも納得の話です。
136分で、1人の男の人生を大河ドラマの様に描き切った「ヤクザと家族 The Family」。
本当に凄い。
また、綾野剛さんの演技が素晴らしく、いつまでも観ていたいと思いました。
こんなに終わるのが寂しいと思った映画は久しぶりです。
何度でも観たい映画です。
「久しぶりに帰ってきたら、何もかも変わってた・・・」
印象的な劇中のセリフです。
世の中は諸行無常。
ヤクザとて、その性からは逃れられませんでした・・・
時代は変わりゆき、ヤクザとして生きていくのは難しくなった。
そしてメンツやキレイごとだけでは生きていけなくなります。
しかしそれはヤクザに限らず、現在のこの変化の速い時代であれば誰もが避けられない事です。
これからも時代の変化はどんどん加速していくのは間違いありません。
そんな中でも不変のものは、家族の絆や人との絆。
そんなことを私たちに訴えかけてくれているような気がしました。。
鑑賞中は何度も何度も胸にこみ上げてくるものがあり、エンドロール中はほぼ放心状態でした。
この映画「ヤクザと家族 The Family」には間違いなく魂が宿っています。
1800円でこんな体験ができたことは奇跡的でした。
この愛の物語に心から感謝。
山本賢治という誰よりも愛深き男は、私の心の中に生き続けます。