盗まれたのは「国家の最高機密」だった。
そして起こった大物政治家の暗殺。
これは何処までが真実で、何処からがフィクションなのか?
「小説を読んで震える」「小説を読んで天を仰ぐ」
こんな体験を久々にした小説がこの「結界」
上下巻それぞれ300ページ超。
8月17日か18日に発売だったと思う。
本は好きだけど、読むのは遅い私が、
これを二日間で読み切ってしまった。
超体験の二日間であった。
この小説の構想は2013年頃にスタート。
そして原稿が概ね完成したのが2016~2017年とのこと。
著者は津谷一さんという方。
どなたか存じ上げませんが、それもそのはず、
津谷一というのは実名ではなく、ペンネームらしいのです。
”日本政治や国際社会の闇に切り込んだものになるので、
自分の身の安全はもとより
情報を提供してくれた方たちとの信用・コネクションを
裏切ることはできない”
とのことでペンネームにこだわったらしいです。
出版社側も最初は販売に自信が持てず断っていたそうです。
しかし、原稿を読むと内容がとにかく面白かったとのこと。
そう、小説としても超一級品で、とにかく面白いのです。
私は600ページ超を二日間で読み切ってしまいました。
原稿が概ね書き上がったのが2016年~2017年とのことですが
2022年現在の世界情勢をまるで予言しているかのような物語。
ある大物政治家の「死」そして奪われた「国家最高機密」。
やがて姿を現す巨大な陰謀。
世界の中での「敗戦国・日本」の問題を抉る。
そして暗躍するカルト宗教団体。
戦後、牙を抜かれ、思考力を奪われ、羊のように飼いならされてしまった日本。
国際社会の闇がつぶさに描かれています。
後頭部をおもいっきり殴られたような衝撃を受けた読書体験は本当に久々でした。
この小説「結界」を読めば、著者がなぜペンネームにこだわったかがよく分かります。
日米関係・米中関係が赤裸々に描かれています。
と、ここまで書いておいてなんなのですが...
現在amazonの「結界」のページが表示できなくなっています。
私はamazonで購入したので、発売当初は確かに販売ページが存在していましたし、そこにレビューまで投稿したのですが。
販売ページがなくなってしまいました。
内容がまずかったということなのか、
在庫がなくなり販売停止になっているのかは分かりませんが、
今現在、購入する術はないかも知れません。
ここまで紹介しておいて本当に申し訳ないです...
どういうことなのか?
本はこうして確実に私の手元にあるのですが。
とりあえず出版元・ダイレクト出版の紹介ページのリンクを貼っておきます。
こちらから試し読みができます。
(ただ2022年8月27日現在は購入は不可)
👇👇👇
2016年の時点で、すでに続編となる2作目も執筆中とのことですが、
その内容はなんと生物兵器による「パンデミック」とのこと。
2作目が読める日はくるのでしょうか。