テンジロウのブログ

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【小説】「運転者 未来を変える過去からの使者」

運は「いい」か「悪い」かで表現するものじゃない。

周囲から「運がいい」と思われている人は・・・

 

あらすじ

歩合制の保険の営業をしている40代の修一は、

仕事の成果も上がらず、中学生の娘も不登校となり、

実家の母からの電話に心が重くなる、そんな日々を過ごしている。

 

そんなある日、顧客の大量解約が発生!

これでは来月からの給料もままならない。

妻が楽しみにしていた旅行もキャンセルするしかない。

それどころか、今後数年に渡り、給料から解約金を差し引かれる事態に。

 

頭が真っ白になり

「なんで俺ばっかりこんな目に遭うんだよ・・・」と呟いたその時・・・

修一の目の前に1台のタクシーが停車して後部座席の扉を開けた。

思わず修一は乗り込んでしまう。

車内にはなんだか懐かしい香りが。

ミラー越しに目が合った運転手は「ニコッ」とほほ笑む。

 

 

 

感想

たくさんの人に読んでもらいたいと思いました。

特に40代のサラリーマンの方なんかは、心にグッとくるものがあると思います。

事実私がそうでした。

少し大げさに言うと、この本を読んで人生が変わる人もいるのでしょう。

人が生きるとは、どういうことなのか。

命を繋いでいく物語です。

今、命のバトンは私たちにあります。

そして私たちは、次の世代に何を残していけるのでしょうか。

「運」を「転」ずる不思議なタクシーが、運の本質を教えてくれます。

 

タクシーの運転手が話した

「運とは良いとか悪いで表現するものじゃないんですよ」

この言葉の意味を是非あなたにも確かめて頂きたいです。

 

私は、この本を読んで生きるのが楽しみになりました。

私の人生なんて100年程度で、人類の長い歴史のほんの一部でしかありません。

しかし、たしかに命のバトンは私たちに渡されたのです。

そしてそのバトンを次に渡していくのです。

 

私たちがいかに恵まれていて、

人生がいかに素晴らしいものか気づかせてくれる。

そんな素敵な物語です。

サクッと一気読みしてしまいました。

 

因みに私は電車で読んでいたのですが、

途中涙が止まらなくなった時はどうしようかと思いました。

 

運転者 未来を変える過去からの使者