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貴志祐介著「新世界より」とい小説を読んだ。
文庫で上・中・下という3冊なので、まぁまぁの長編だったが、
それほど長くは感じなかった。
物語の舞台は現在から約1000年後の日本。
多くの文明が失われ、人口も数万人規模となり極端に減っているが、
人間は呪力という超能力が使えるようになっている。
そして人々は八丁標という縄で囲われた土地の中で暮らしており、
そこから出ることは許されない決まりとなっていた。
という壮大な世界観の小説。
以下、感想(小説の内容+には触れておりません)
人間は自らの技術や研究によって、
恐るべき兵器を数多く生み出してきました。
その行き着くところ最凶の大量破壊兵器、生物兵器。
そしてその最たるものが一撃で国を消滅させることも可能な核兵器。
人々はその自らの行為に恐怖をおぼえ、
条例という名の駆け引きのもと、各国の核兵器の保有を監視管理してきたのです。
そこには世界的なカーストやヒエラルキーが存在していて、
核兵器の保有自体が、国際政治の手段として利用されています。
しかし想像してみてください。
そんな管理されているはずの核兵器から、実はまだ発見されていない、
有害危険物質が漏洩し続けていたら・・・。
核兵器自体が純粋無垢な少年のような自我を持ったとしたら・・・。
その時、国の指導者たちはどういった行動に出るのか・・・。
小説の内容と直接は関係ありませんが、
読み終わってそんなことを思った。