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G・ガルシア=マルケス著「百年の孤独」という小説を読んだ。
いつ書かれた物かよくわからないけど、
日本での初訳が1972年とのことなので、
それだけでも50年以上前の小説なのは間違いない。
これが最近文庫化されたとのことで話題沸騰となり、
私も手を伸ばしてみたのです。
とてつもなく濃い読書体験だった。
南米コロンビアのマコンドという架空の村を舞台に、ブエンディア家という呪われた一族の7世代にわたる興亡を描いた物語。
全編に感じる砂埃、熱気、湿気、人いきれ、カビ等々、空気感に圧倒される。
そして話のテンポがとにかく速くて、いつの間にか違うエピソードに変わっているなんてこともしばしばあった。
そして「マジックリアリズム」という手法で書かれているのですが、これが凄い。
比喩なのか、現実表現なのかわからない描写が多く書かれているのですが、
これが読者を不思議な物語の世界に引き込んでいきます。
物語は、以下に引用する文章から始まります。
私はこれで、百年の孤独から抜け出せなくなりました。
長い歳月が流れて銃殺体の前に立つはめになったとき、恐らくアウレリャノ・ブエンディア大佐は、父親のお供をして初めて氷というものを見た、あの遠い日の午後を思い出したにちがいない。
600ページ強に、あまり改行がない文字びっしりと、
読み応えがあるものとなっています。
この世界が滅びる前に一度は読んでおいて損はないかと思います。
マジックリアリズムで描かれる諸行無常・盛者必衰の物語「百年の孤独」。
Netflixでドラマ化されるらしい!予告編が見れます。