「家族持ちの40代の男が言う『会社を辞めます』という言葉はとても重い」と
部長から言われた。
何故そんな事を部長から言われたかというと、
私が「会社を辞めます」と言ったからだ。
そう私は転職することにした。
46歳での転職。
自分でも驚くほど転職活動はスムーズにいった。
2022年1月に現職の会社を退職。
その翌日に次の会社への入社となる。
今とは職種が変わってしまう会社へは、ほぼ衝動的に応募した。
チャンスの女神には前髪しか無いと思ったからだ。
まだ入社したわけではないので、この転職が成功なのか失敗なのかは分からない。
というか、成功なのかは失敗なのかは入社後の私次第ともいえる。
1次面接を受け、WEBテストを受け、最終面接を受け、
見事内定をいただくことができた。
転職応募1社目、しかも職種違いの会社から内定をいただいてしまった。
社名はここでは伏せるが、まあまあの大手のようだ。
はっきりいって新卒だったら高卒の私が入れるような会社ではない。
これまでの私の経験に興味を持っていただいたようだ。
かくして転職先が決まった私は
10月の初旬に現職の会社へ「会社を辞めます」と告げたわけだ。
私に経験、スキル、知識、そして数々の資格を与えてくれて23年間も育ててくれた
現職の会社には本当に感謝している。
わがままにも次に行きたくなってしまった私を送り出してくれる会社に心の底から感謝している。
有給休暇を少しずつ消化させてもらいながら、
退職日まで誠心誠意働かせてもらおうと思う。
私が変わったのか、会社が変わったのか・・・
どうしても今の会社に居続ける未来を考ることができなくなってしまった。
昨今は転職のハードルが下がってきたとは言え、私にとってはやはり重い選択だった。
しかし、このまま今の会社に居続けるという選択肢は私にはなかった。
やはりこの世のすべての物事は変化をし続けなければいけない。
変化しない環境、変化しない考え方に私は耐える事ができなくなった。
これだけ急変している世の中で、現状維持というのは即ち衰退を意味している。
それを分からない。分かっていても行動しない人たちに「会社を辞めます」と告げるのが私のささやかな意思表示だった。
とはいえ終身雇用制度が崩壊している社会で
サラリーマンという働き方を続けようとしている私も
変化に対応できていない人間かもしれない。
独立起業することも考えたが、そこまで勇気を振り絞ることができなかった。
ヘタレの私は誰かが作った会社に所属する中で、自分の働き方を模索する道を選んだ。
しかし、会社を辞めるって結構エネルギーを使う。
直属の元ヤン上司からはやはり止められた。
同じ釜の飯を食った仲なので、私も心苦しかったけど・・・
やはりこれは私の人生なので・・・
申し訳ないけど、「辞めるのを辞めることはできません」とお答えした。
それで元ヤン課長も納得してくれたようだった。
なんて言いながらこの状況を今すごく楽しんでる自分もいるので不思議な気分だ。
貴重な自分の人生をとことん愛して、大切にします。
だから転職をしてみます。