「私は社長の座を去ります」とか、
「大臣の職を手放します」という言葉をよく耳にしますよね。
リーダーシップを持つ人々が状況の責任をとる形での辞任。
しかし、ずっと疑問に感じていたんです。
本当に「責任をとる」ために辞任するのは正しい選択なのでしょうか?
私は、責任を果たすためには、職にとどまるべきではないかと感じています。
例えば、「お客様に迷惑をかけたこと、心からお詫び申し上げます。
補償として私が全力で取り組ませていただきます。」や、
「国民の皆様には、まだ果たすべき役目があります。
もうしばらく私を信じてください!」というような
姿勢を取るべきではないでしょうか?
もし、組織の過ちが社会に問題をもたらしたなら、
トップが自らの資産を使ってでも責任を果たすべきではないでしょうか。
ただの引責辞任は、逃げるようにしか見えません。
確かに、能力に欠ける政治家なら退場してもらうのが良いかもしれません。
だが、辞任が全ての解決策ではないはずです。
また、我々の国では、過ちを犯した人への再チャレンジの機会が少ない気がします。
社会の審判は厳しすぎる場合も。
もちろん、問題を引き起こした側にも責任はありますが、
審判を下す側のモラルにも問題があるのではないでしょうか。